帰国が決まると、いよいよ荷造りが始まります。3年の間にできるだけ荷物を増やさない努力をしましたが、やっぱり出てくる大量のモノ!アメリカの家はクローゼットもガレージも広いので、思ったより片づける荷物が多く途方に暮れそうになることもあるかと思います。しかし、きちんと計画を立て早めの行動をすることで当日まで無理なく引越し作業を進めることができます。
私も、最後まで出張ばかりで不在がちな夫と、ちょこまか動き回る2歳児がいる中、どうしようできるかな・・と初めは不安でしたが、ちょっとしたコツで今までのどの引越しよりもスムーズに終えることができました。
本帰国引越しに伴う荷物整理は、不用品の処理、エアー便/船便、スーツケース/手荷物に分けてパッキングなど「アメリカで行うもの」と、エアー便/船便/トランクルームに預けていたモノの荷ほどき、新生活に必要なモノの購入など「日本で行うもの」があります。
本日は「アメリカ編」として、引越し当日までにアメリカで行った荷物整理についてご案内します。ここはけっこう頭を使います。生活必需品などぎりぎりまで使うもの、家を出てからホテル暮らし/飛行機で使うもの、日本へ帰ってすぐ使うものなどを上手く仕分ける必要があるからです。上手く運ばないと生活が立ちいきません。
ご主人の会社のサポート内容によっては、パッキングや残物処理などをしてもらえることもあります。そういったサポートも上手く利用しながら、スマートに引越し準備しましょう!
帰国に伴う荷物整理:早めに引越しスケジュールをつかむ
大きな家に今ある全ての荷物が、引越し当日には空っぽになるようにしなければいけません。大変な作業ですので計画を立てるのが重要です。
まずは、帰国8週間前ぐらいまでに引越し業者を決めて打合せです。赴任者の場合は会社指定のことが多いと思いますので、選定の手間が省けるのは有難いですね。業者が決まれば、打合せの場を設け今後のスケジュールを立てます。
担当の方に荷物量を見てもらい、エアー便、船便の規定を確認します。エアー便は、発送から約1週間~10日ほどで届く大変便利なものですが、その分高価なため送れる量を社内規定で決めている会社がほとんどだと思います。我が家の場合、エアー便はSサイズの段ボールで10箱程度でした。残りは全て、スーツケース、手荷物、船便で運ぶことになります。相談した結果、引越し業者にお願いする内容は下記となりました。
- 引越し6週間前:一回目の船便出発、全体の3割程度の荷物を出す
- 引越し当日:エアー便と二回目の船便
スケジュールが決まると、パッキング用の段ボールやガムテープを大量にくださるので、いよいよ荷造りが開始する環境が整ってきます。が、実際は段ボールもしばらくガレージに放置でしたね汗 とりあえず1回目の船便に出すものを選定していました。
まずは業者の選定&打合せで早めにスケジュールをつかむ(目安:帰国8週間前)
引越しに伴う荷物整理:1回目船便で荷物を減らす
帰国6週間前に、第一回目の船便を出します。ここに当てはまるのは、「必要だけど、今使っていないモノ」です。
例えば、2軍の子供のオモチャ、2軍の食器、季節外れの洋服、捨てられないけど読んでいない本、手元に置いておきたいサイズアウトしたお洋服など、クローゼットに入れっぱなしにしているようなものです。不要なものは処分し、後で使う予定のもの、思い出が詰まっている/お気に入りのもの、だけ船便に入れます。
1回目の船便でこのカテゴリーを処理したことで家全体の荷物が減り、残りの荷物整理がとてもはかどりました。もし船便を2回出せる場合は、「必要だけど、今使っていないモノ」を先に出してしまうのがお勧めです。残りの荷物に集中できます。
1回目の船便を出して、全体の3割程度の荷物を減らす(目安:帰国6週間前ぐらい)
帰国に伴う荷物整理:捨てるものと譲るものをどんどんさばく
ありがとう会をしたり、日本での新居が決まってくるのが4週間前ぐらい。このあたりから、本格的に片づけ始めます。まずは手元にある荷物の行き先を整理しましょう。
- 捨てる:要らないもの、誰も使わないもの
- 譲る/売る:要らないもの、誰か欲しい人がいるもの
- パッキング:要るもの
このうち、1と2についてはどんどんさばいていきます。
お出かけついでにリサイクルboxに出す、必要そうな人に声を掛ける、売るアイテムをリストアップする。
不用品を売りたい方は、facebookやSNSなどでそういった情報を公開し売買している人もたくさんいます。が、私は知らない人とやり取りしてまで売る気力や時間が無かったので、簡単にリストアップしたものを夫の会社の同僚や自分の友達のみに声を掛け、自宅まで取りに来てくれる人に限定して売りました。結果、これが大正解。ベッドやダイニングテーブル、ソファ、TVなど大物家具/家電を20ドル~50ドルぐらいの安値で出したので、あっという間に売れました!ベビーベッドなど、思い入れのあるものを友人が使ってくれると嬉しいですよね。
みんなこちらの事情も理解してくれているので、引き取り日も都合を合わせてくれます。ベッドやTVなどはぎりぎりまで使いたいですからね。ストレスなく効率的に不用品を処分でき、合計で200ドルぐらいの売上になりましたよ。
不用品を売りたい場合は、変にお金儲けしようと執着すると時間と気力を取られるので、捨てるよりはラッキーぐらいの気持ちで取り組む(目安:4週間前ぐらいから声がけし、最後の週で引き取りに来てもらう)
帰国に伴う荷物整理:家の中を場所ごとに順番に片づけていく
荷物整理を始めると、あっちこっち触りたくなるのですが、私の経験上そういったやり方では余計に時間がかかります。家の中を場所ごとに分けて片付けプランを立てましょう!
私はだいたい子供が寝た後に片づけに取り組んでいましたが、今日は洗面所、今日はストックルーム、今日はシンク下とガレージなど、家の中を順番にやっつけていきました。洗面所やキッチンは要る、要らないがはっきりしやすいので取り組みやすいです。古い化粧品や調味料など液体モノは中身を捨て、とにかくどんどんゴミステーションへ運んでいきました。
見落としがちなのが、車の中です!トランクに傘やレジャーシートなど入れていませんか?我が家はスッカリ忘れており、船便が出た後に気づきました。。どちらもお気に入りのアイテムでしたが、レジャーシートは泣く泣く破棄、傘は手荷物で持って帰ることに..。とっても邪魔でした笑
家の中のを順番にやっつけていく。あちこちよそ見しない。
車のトランクもチェック!
帰国に伴う荷物整理:残りの荷物を仕分け
最後の難関が、残った荷物のエアー便、2回目船便、スーツケース、手荷物への仕分けです。ここは本当に頭を悩ませました。我が家の場合、家を引き渡したあと2泊は自宅近所のホテルで過ごして諸々の手続きを済ませ、最後の1泊は空港近くのホテルに泊まり、翌早朝に日本行きフライトに乗りました。どのように荷物を仕分けすれば一番効率が良いか考えた末、下記の通りで上手くいきましたよ。
飛行機持ち込み手荷物:貴重品、PC、充電器、パスポート。息子用着替え、おむつ、飛行機用おもちゃ、おやつなど。
スーツケース:1週間分の着替え、洗面用具。新居関連書類、夫スーツと靴一式。実家へのお土産。ブランドものバッグなど運送で送るには不安だったもの。
*スーツケースに必ず入れなければいけないのは、家を引き渡してからのホテル暮らし3泊+日本に帰国後10日ほど実家で過ごすのに必要なものです。(新居での生活準備が整うまでは実家にお世話になりました。)14日間、“旅行”にいくと考えると、ここにつめるべき荷物が分かりやすかったです。ここでアドバイス!3日分の着替えや洗面用具などは、小さめのスーツケースに入れておくことをお勧めします!ホテルで着替えを出す際など、大きいスーツケースをいちいち開けて探すとすぐに荷物がぐちゃぐちゃになってしまうからです。自分用と息子用の最低限(3日分)の下着と着替えは分けて小さいスーツケースに入れて取り出しやすいようにしておくと便利です。
エアー便:フライパン、包丁、最低限の食器類、炊飯器など、ぎりぎりまで使いたいかつ新居で生活を始めるのに必須であるキッチン用品を中心に入れました。あとは夫の会社用スーツ、普段着、靴、息子のお気に入りのオモチャなどを厳選して。10日ほどで到着しました。
船便:上記以外のモノ全てです。寝具、息子オモチャ、入りきらなかったキッチン用品、食器、普段着、靴など。
14日間旅行へいくと考えて、手荷物+スーツケースに入れる荷物を仕分けする。最低限の着替えと洗面用具は小さいスーツケースにいれておくと、取り出しが便利!

引越し時の手荷物(6個)とスーツケース(5個)。これにベビーカーと2歳児を大人二人で運びました..。
以上いかがでしょうか?今思い出しても、海を渡る引越しというのはかなり規模の大きなものでぞっとしますが、計画的に動くこととちょっとした工夫で思ったよりもスムーズに終わらせることができます。是非参考にしてくださいね!
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