アメリカで息子を出産し、初めての子育てに奮闘していた筆者です。アメリカでも赤ちゃんの頃から予防接種を打つのが一般的です。2歳半まで現地で子育てをしていた間、かかりつけ医に言われるがまま、インフルエンザを含め合計で29回もの注射を打ってきました。
今まさにアメリカにて乳幼児のお子さんをお持ちの方も、同じように現地での予防接種をこなしているかと思います。国によって接種する種類が違うのか?日本へ帰国後はどのように対応していけばいいのか?不安な方もいらっしゃるのではないかと思います。
今回は、「子供の予防接種」にまつわる我が家の経験をシェアさせて頂きたいと思います!特に0歳児~3歳児のお子さんをお持ちの方に参考にして頂けるかと思います。
予防接種:アメリカで受けたもの0歳児~2歳半
結果から言うと、アメリカで2歳半までに受ける予防接種と、日本で2歳半までに受ける予防接種は一つを除いてほぼ同じです。その一つというのが、「BCG」です。日本では0歳児のBCG接種が必須ですが、アメリカではBCG接種はありません。BCGとは結核の予防接種で、ハンコの形をした9本の針のついた注射です。腕に赤いぽつぽつのハンコ注射の跡がついている赤ちゃんをよく見ますよね。あれです。息子はアメリカでBCGは受けませんでした。
では、アメリカで0歳~2歳半の間に、具体的にどういった予防接種を打ったか見ていきましょう。
HepB【B型肝炎】3回
生後1ヵ月、3ヵ月、10ヵ月
HIB【ヒブ】4回
生後2ヵ月、4ヵ月、
6ヵ月、1歳3ヵ月
DTaP【DPT三種混合】4回
生後2ヵ月、4ヵ月、
6ヵ月、1歳3ヵ月
Polio【不活化ポリオ】3回
生後3ヵ月、5か月、1歳半
PCV【肺炎球菌】4回
生後2ヵ月、4ヵ月、
6ヵ月、1歳半
RotaVirus【ロタ】3回
生後2ヵ月、4ヵ月、6ヵ月
MMR【麻疹・風疹】1回
生後1歳1ヵ月
VAR【水痘】1回
生後1歳1ヵ月
HepA【A型肝炎】2回
生後1歳1ヵ月、2歳
FLU【インフルエンザ】4回
生後6ヵ月、1歳3ヵ月、
1歳4ヵ月、2歳
種類の名称については、国や病院によって表記が違うケースもあるかと思いますが、Googleなどで検索すると日本語のワクチン名が簡単に出てきます。日本の乳幼児向け予防接種については下記の厚生労働省のホームページからご確認いただけます。こちらと比較し、「接種済み/未接種」を確認してください。我が家の場合、BCGの他、「水痘」の2回目の接種がまだ済んでいないことが分かります。
予防接種:帰国後の対応
アメリカでは、日本の母子手帳のようなものはありません。受けた予防接種の記録は、全て病院側で管理されています。受けた内容は自分でメモを取るか、予防接種記録の控え(=Vaccination Record)をもらうようにしましょう。それまでに受けた予防接種全ての種類、接種日などが記載されています。
帰国後、日本で新しいかかりつけ小児科を見つけたら、レコードを見てもらい、不足がないか確認をします。年齢によっては途中で終わってしまっている種類もあるかと思いますので、接種時期などを相談してください。
我が家の場合、冒頭でも触れたようにBCGが未接種でした。そこで、先生と相談したところ、当時すでに2歳半という年齢で必ずしも受けなければいけないものではない、とのこと。そこで私の判断で、BCG接種はしないことに決めました。というのも、子供って注射嫌いですよね・・。ただでさえ大泣きして大変なのに、BCGは普通の注射と違ってたくさんの針がついたハンコ注射。打たなくていいのなら避けたい、という私の完全な怠慢です・・。
しかし、このBCGについては追記があります。。
今現在も全世界を揺るがしているコロナウイルスに対して、BCGワクチンがある一定の効果がある、という記事を見かけたのです。実はそもそも、先生から受けなくても大丈夫と言われたものの、結核という怖い病気はまだ世の中に存在するし、私が注射を受けさせるのが面倒くさいという理由で接種しなかったことが心のどこかで引っ掛かっていました。なので、今回のコロナをきっかけに、再度小児科の先生に相談。前回打たなくて大丈夫とおっしゃった先生とは別の方なんですが、今度は接種を勧められ、4歳までなら自己負担になりますが打てるとのことだったので、打つことにしました。コロナに効果があるかの実証はありません。ただ、本来の目的である結核予防になるので、今後も日本に住むのなら感染リスクを考え、接種を強く勧めるとおっしゃられました。そこでBCGについては紆余曲折、帰国して1年、息子は3歳半でBCG接種をしたのでした。ちなみに自己負担額は3000円でした。
ドクターによっても考え方が違うんだなと学んだ一件でもありました。予防接種については基本受け身できた我が家ですが、皆さんも是非納得するまで相談してみてくださいね。
かかりつけ医以外にも、市や区で行われる3歳児検診などの際に、予防接種についてはフォローアップがあります。我が家も3歳児検診の際に、「日本脳炎」の予防接種があることを知り、かかりつけ医にて接種しました。
このように、かかりつけ医や検診の際に予防接種について情報収集できます。
予防接種:住む国によって推奨されているものを接種しよう
以前は必要なかったものでも、引越しによって国が変われば感染のリスクも変わりますので、その国で指定されたものを接種することをお勧めします。スムーズに移行するためにも、帰国後提出できるVaccination Recordを忘れずにもらってきてくださいね。A4のコピー用紙でプリントアウトしてもらえます。私はそれをいつもカバンにいれて持ち歩いています。

予防接種の有無などは、学校へ入学する際も確認が必須になります。
帰国後はバタバタしますが、接種し忘れのないように気を付けてくださいね!


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