帰国後、逆カルチャーショックが大きかったもの小さかったもの(後編)

生活の知恵

前回の記事では、”子供を取り巻く環境”と”仕事との向き合い方とその影響”についてお話しました。今回の後編では、”生活する上で感じる”逆カルチャーショックについてご紹介します。

逆カルチャーショック:生活環境の違い色々

ショック度:★★★★☆

電動ママチャリで子供を3人!?

アメリカでは郊外に住んでいたこともあり、移動手段はもっぱら車!自転車に乗る人はたまに見かけましたが、ロードバイクでエクササイズやスポーツの位置づけ。ママチャリなんて見たことがありません。

それが帰国したとたん、ママチャリの多いこと!夕方になると仕事帰りのママさんがダッシュで保育園に迎えにいき、後ろに子供を乗せてダッシュで自宅へ向かう光景をよく見ます。しかも今どきの電動ママチャリはお洒落でハイテク。子供座席は、雨の日にはビニールが付き、冬には毛布が付きなんてVIP待遇・・。私もそこに座りたい、と思いました。

中には、後ろに一人、前に一人、抱っこ紐の中に一人、とママさんひとりで3人の子供を乗せている姿にも遭遇し、日本のママさんはなんてたくましくて強いんだと感動しました。

ショック度:★★☆☆☆

公共交通機関での子連れへの風当たりと人の多さ

アメリカにいる頃一番よく耳にした日本との子育てギャップといえば、「日本では電車にベビーカーで乗ると舌打ちされる」でした笑 日本での子育て経験が無かった私は、どんなに恐ろしいことが待っているんだろうと震えあがり、日本では子連れで電車に乗らない!と決めていたほどです。が、どうしても電車で移動する必要があり、ある日初めて子連れで乗車。。

もうベビーカーではなかったのですが、ウロウロする息子の手をがっつり掴み、余計なトラブルにならないようじっと目的地まで耐えていました。そんな私たちを見て、舌打ちするどころか、「ぼくいくつ?」など優しい言葉をかけてくださる方や手を振ってくれる駅長さんも多く、緊張感が解けていくのを感じました。恐れていたことは何も起きず、むしろ電車好きの息子に本物を見せられてとても嬉しい経験に変わりました!いい意味でショック度が軽く済んだ出来事です。

ただ、人の多さにはビックリします。平日の昼間でも大きな駅は凄い人混みです。これからもたまに電車は利用すると思いますが、迷子や衝突などのアクシデントには気を付ける必要があります。

ショック度:★★★☆☆

日本の子供のマナーの良さ

日本人の子供はマナーが良いと感じる場面が多々あります。例えば公園。アメリカの公園と違い、日本の公園はルールが多い。砂場遊びが終わったら最後の人は動物の排泄防止用のネットをかける、ボール遊び禁止といった誰もが見える位置に設置された公園の案内板から始まり、滑り台の逆走禁止、順番抜かしは絶対しないなど暗黙のルールもあります。そして親子ともそのルールを順守しています。順番抜かししないなんて当たり前ですが、アメリカ人の遊び方の自由なこと・・。子供でもマナーを守る姿というのは印象的でした。

あと、大型電機屋さんに行った時のことです。待ち時間に、売り場に併設されているプレイエリアで息子を遊ばせようと近づいて目にした光景。すでに中で遊んでいる子供たちが脱いであろう靴が、きっちりと綺麗に端に並べられてある!アメリカではありえない光景にびっくりました笑

ショック後:★★★☆☆

レストランで余った食べ物は持ち帰らない

忘れていました。日本では、レストランで食べきれず余った食事を持ち帰ることはあまり一般的ではありません。アメリカだと出てくる量も多いので、余った分は翌日のランチに回そうなんてあらかじめ計算してメニューを決めたりしたものです。

ショック度:★★★★★

公園やスーパー、商業施設の駐車場が無料じゃない!

これはとてもショック度の高い事実ですが、公園や商業施設の駐車場が無料というところがほぼ無いです!どこに行くにも30分以上はお金がかかってきます。

アメリカにいた頃は、息子を連れて色んな公園へ行きましたが、駐車場代を気にしたことはありませんでした。公園へ行くと3~4時間などすぐに過ぎてしまうので、日本で遠くの公園へ車で行くのは地味に出費がかさみます。。商業施設では、駐車場の無料サービスを受けるため、必要以上に買い物をしたり。

アメリカと違い、どこへ行くにも駐車場代がかかってしまうのは覚悟しなければいけません。

ショック度:★★★☆☆

お風呂ってどうするの!? 2歳半にして初めて一緒に入るお風呂

アメリカのお風呂はほとんどの家で洗い場が無く、バスタブにシャワーがついているだけ。子供と一緒に入るには狭いので、子供だけバスタブに入れて親は服を着たままバスタブの外の床に膝ついて外から洗います。狭いという理由だけではなく、親子でもSexual harassment の考え方があって、ローカルのパパさんは女の子のお風呂は(例え服を着たまま浴槽の外から洗うスタイルでも)絶対に入れないという文化があります。

で、帰国後、まずパパが仕事でお風呂の時間にいない。日本式のお風呂場で服着たままバスタブの外から洗うのもなー、、ということで、2歳半にして初めて息子とお風呂に入るようになりました。初めての時は、えー!ママも一緒に入るん!?的な反応だった息子も今ではすっかり新しい習慣に慣れました。一緒に入ってしまうメリットは、自分のお風呂も済ませてしまえるので後々楽です。新たなコミュニケーションの場にもなるのもいいですね!

以上、生活する上で感じた逆カルチャーショックでした。

前記事からご紹介していた逆カルチャーショックの中には、帰国後1年経ちすでに新しい習慣として慣れ親しめたもの、未だにショックのままのものもあります。海外生活が長かった方が帰国後のカルチャーショックに耐えられずに塞ぎこみ、家にこもりがちになってしまうという話も聞きました。国が違えば考え方や捉え方も違うもんだと、大きな気持ちで向き合いたいですね。今回の記事が帰国後のショックを少しでも和らげることができますように。

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