お金の家族会議してますか?今現在、家庭内に自由に使える現金はいくらあるのか、現金以外の貯蓄や投資商品はどうなっているか、夫婦そろって把握できているでしょうか?そう聞かれてはっきりと答えられる人ってなかなかいないと思います。

お金の話ってなかなかできない。。。
家族が増えた、収入が変わった、子供が就学するなど環境が変わる時がマネー会議のチャンスですが、新しい環境に慣れるのに必死でバタバタしてしまいつい後回しにしてしまいます。
我が家も昨年大変化がありました。夫の海外赴任が終わり、3年ぶりに日本へ帰ってきたのです。ですが、きちんとお金会議しないままズルズルと。このままじゃ駄目だとやっと重い腰をあげて、夫と話し合うことができました。
毎回マネー会議後にハッキリ自覚するのが、お金の話ができるとお互いの信頼感が高まり、夫婦円満につながる!ということ。
本日は私が実践した、夫婦が仲良くなる「明るく有意義なマネー会議」についてお伝えします!
夫婦円満につながるマネー会議:意識したいこと
例え明日死んでも大丈夫!
結婚生活が長くなってくると、引越したり、家族が増えたり、どちらかが仕事を辞めたり、様々な環境の変化がありますよね。いつの間にか収入や支出のルートが多様化されてしまい、お金の所在地がバラバラに。
「どこに何がいくらあるか把握できていない!」という事態に陥ります。
我が家の場合は、日本の夫婦それぞれの口座、家族口座が2つ、新しく開設した息子の口座、アメリカの夫個人の口座に、アメリカ不動産ビジネス用の口座が複数…。それに2人とも貯蓄型の保険にも加入しています。
私は普段から、毎月の生活のための家計は管理していますが、我が家の資産の合計が一体どうなっているのか、完全には把握できていませんでした。キャッシュカードを持っている夫も、恐らく全ては把握できていなかったと思います。
もし今どちらかに何かあった場合、絶対大変なことになるという状態でした。相手に伝えていないお金がある場合、最悪引き出されることなく永遠にそのままということもあり得ます。
どうしても隠しておきたいヘソクリは多少あってもいいと思いますが、運命共同体の夫婦として、「明日死んでもこれを見れば大丈夫!」と言えるような管理表を作る必要があると感じていました。そこを夫にも共通認識として持っていて欲しいと思いました。
有意義な会議にするため事前準備する
お金会議が大切だとは言え、お金の話し合いってなかなか切り出せないですよね。現に私もアメリカから日本へ本帰国しすでに1年以上経ちましたが、ずっとしたいしたいと思いながらも言い出せずにいました。
アメリカにいた頃は海外赴任手当があったので、子供が生まれて家族が増えたとはいえどう考えてもお金は増える一方でした。そういう時って、割と話を切り出しやすかったのです。
帰国後、夫の収入は元に戻ります。海外赴任が終わったので車や家賃の手当が無くなるのは当たり前ですし、むしろ今が普通の状態なので減ったことを責めるつもりは全く無いのですが、収入が減り支出が大幅に増えた状態でこちら側(おまけに専業主婦)からお金の話をしたい!というのは言い出しづらいものです。
男性はプライドも高いので、言い方に気を付けないと夫の機嫌を損ねても嫌ですし、そうなれば論点がずれていってしまいます。
そこで、私はお金会議の前にきちんと準備をしました。資産管理表(Balance sheetに近いもの)、毎月の予算管理表(Profit&loss statementに近いもの)、保険リスト、不動産管理表を自己流で簡単にエクセルで作成し、埋められるところは事前に埋めておきました。
こういった見えるものがあると、相手にも内容が伝わりやすく話を進めやすいです。
それを、お金会議当日(お互い時間に余裕がありそうなタイミングを見て勝手に決めた)のお昼ごろ夫に見せ、「あのね、こんな感じの作ってみた。ここの部分の金額とか埋めたいんやけど、今日の夜話せる?」と事前にジャブを打っておき、夜息子が寝た後に話を切り出しました。
「ここ一緒に埋めていこ~。」「これって今どうなってんの?見せて~」といった具合で、確認したい内容をスムーズに聞き出すことができました。有意義な内容にするために、お金会議の前の事前準備はお勧めです。
明るく楽しく、未来のことを話す
お金の話って、現実的な話ばかりで男性は息が詰まってしまうもの。そうすると、こちらが真面目に準備して臨んでいるのに、相手が上の空状態でだんだんと雰囲気が悪くなってしまいます。
そこで、私は先ほど事前準備した資料の中に、「夢、キャリアプラン」のページも作りました。将来どんな生活をしたいか、いつまでに〇〇を達成したいかなど未来のことを組み込むと前向きな話し合いになります。
夫はもともと口数が少ないタイプなので、ここは自分の役目だと思い私が率先して聞き出すしかありません。無駄遣いを減らすこと、収入を増やすこと、それによってどんな未来が待っているか、明るく楽しく盛り上げるよう頑張りました。
こういう話し合いって、本当に得意不得意があると思います。どちらか得意な方がイニシアチブを取って実行するしかないんですよね。
夫婦円満につながるマネー会議:必須項目
では私が作成した資料についてもう少し詳しくお伝えします。私はエクセルを使って作りましたが、もっと簡単に箇条書きにするだけでもいいと思います。
資産管理表
現金としてすぐに使えるものから解約が必要な保険商品など、「資産」と呼べるものを全てを洗い出しました。
- 「預金」日本の各銀行の普通口座、定期口座、アメリカの口座
- 「財形」夫の会社でずっとやっているもの
- 「保険」貯蓄型、投資型の将来お金になるものだけ書き出します
- 「不動産」アメリカで投資用の戸建てを2棟所有。ローンも合わせて書き出す
財形や保険などは「年利」を計算して数値化することで、他の金融商品と比べていいのかどうかが見えてきます。
年利(%)=利息の金額 ÷ 元本 × 100
月予算管理表
月々の支出の項目とそれに対する予算を書き出し、収支のバランスを把握できるようにしました。支出の項目は下記の通りです。
家賃、食費、外食費、日用品、お小遣い、車保険・ガソリン、医療費、光熱費、インターネット、携帯代、保険、予備費
予算を立てたら、毎月ざっと家計簿をつけて予算内クリアしているかチェックしています。私は携帯アプリの「毎日会計簿」というのを使っています。
今回のお金会議で一番びっくりしたのが、夫のお給料の手取り金額が月によって5万~10万も開きがあることが分かったことです。残業が1時間ごとに3000円付くので、20時間違えば6万違う、というように差が出るのです。
夫もこれまで毎月の給与明細をきちんと見ていなかったので、今後は毎月確認すると言っていました。
コロナ禍で在宅ワークになって残業が少し減ったこともあるので、予算管理表の収入の金額は少ない時に合わせています。
保険リスト
一番ほったらかしにしがちなのが保険だと思います。結婚のときに一度見直しましたが、「子供が生まれ」、「妻が専業主婦」になった今、保証内容や金額に過不足がないかずっと気になっていました。
バラバラになっていた保険証書や毎年来ている契約内容のお知らせなどを引っ張り出してきて、きちんとリストにしました。
夫が1件、私は3件保険に入っています。息子の学資保険などは入っていません。今回のお金会議で議題にあげたことで、やっとそれぞれ担当のライフプランナーとアポを取るという行動に移せました。
場合によっては、夫婦一括にまとめる、息子のアカウントを作る、など見直しの必要があると思っています。アポが終わればまた更新していきます。
お互いの日々のタスクを理解する
おまけとして、それぞれの日々のタスクを共有しました。特に、専業主婦の場合は毎日の子育て、家事・炊事など見えない仕事がとてもたくさんあるので、改めて日々こんな感じのタスクをこなしているよ~とアピールしておきました。
アピールだけでなく、逆に夫への感謝も忘れずに伝えるようにしました。いつも夫が頑張ってお仕事をしてくれているおかげで私と息子が安心して暮らせている、ありがとう、ときちんと言葉にするのはとても大切ですね。
まとめ:絶対やった方がいい!夫婦でお金会議
お金の話はなかなかしづらくつい後回しにしがちですが、きちんとしなければいざという時困るのは自分たち。どちらか得意な方が資料を準備して、率先してマネー会議の機会を作ってしまいましょう。
ちゃんと向き合ってくれるかなと不安でしたが、未来の話をする、感謝の気持ちを伝えるなど話し方にも気を付ければとても有意義なマネー会議になりました!お互いの信頼感が増し、これからも一緒に頑張っていこう!という気持ちになれますよ。半年に一回など、期間を決めて続けていきたいです。
夫婦が仲良くなるお金会議、是非やってみてください!
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