インターナショナルスクールの教室内ってどんな感じかイメージはありますか?なんだか自由そう、授業中スナックとか食べちゃうの?など良く聞かれますが、私も息子が通うことになるまでは全く未知の世界でした。
今回は、息子が通うインターの小学生のクラスについて、私が目撃したその驚きの勉強スタイルをご紹介したいと思います。
私は小中高、日本の普通の学校で過ごした普通の日本人です。生徒一人につき机と椅子が一つずつ与えられ、教室内にきちんと並んで配置されていました。そんな日本人からするとかなりビックリする勉強スタイルなんです!

驚きの勉強スタイルに隠された、学校側の意図するところが見えてきます。そういったところも学校選びの判断材料になりますので、是非参考にしてください。
ちなみに、うちの息子はまだ3歳半で幼稚園クラスに通っています。今回ご紹介するのは、息子の通う幼稚園と併設されている小学校について、私が実際に見聞きした内容になります。
インター入学に興味がある
インターの情報収集をしている
席は決まっていない。自由にどこでも座っていい
初めて小学校舎に入ったのは、オープンデー(学校説明会)の時でした。Grade1~6まで順に見学させてもらえるとのことで、インター内部に初めて入った私はワクワク。授業中のクラスにお邪魔させてもらったのですが、中に入ってまず驚いたのが、、、机と椅子が無い!!
正確に言うと、あるはあるのですがなんだかバラバラ。日本の学校でよく見るタイプの机&椅子セットは2組ほど、あとは長机やソファ、床にクッション、御座のようなものをひいたスペースなど。それぞれに、生徒たちが自由に座って先生のお話に耳を傾けていました。
床に寝そべりながらPCに何やら打ち込んでいる生徒も。先生によると、授業を聞くスタイルはその日によって、生徒によって、自由に選ばせているんだそうです。リラックスしている時こそ一番勉強が身につくとの教えで、本人が自分で考えて、集中できる環境を整えるそうです。
日本だとなかなか無いアイディアですよね。生徒たちはみんなそれぞれのスタイルで集中して授業を聞いていました。
生徒用ラウンジが大充実!勉強も各自で自主的に。
次に驚いたのが、小学生の生徒用ラウンジです。先生用ではなく、生徒専用のラウンジがあるのです。これもなかなか日本の小学校では見られないんじゃないでしょうか?
大切にしている生徒一人ひとりの自主性
日本と違ってかなり自由な勉強スタイルですが、その根本にあるのは、いつだって「生徒が決める」という「自主性」を育みたいという考えです。これはバカロレア教育に沿ったもので、学校では常に枠にとらわれない学びを提供したいと考えているとのこと。
先ほどのラウンジスペースは新しいプロジェクトで、中には、「こんなスペースを作ったらうちの娘はベストフレンドとこもって勉強なんてしないわよ!」と心配するお母さんもいたそうです。
でも学校としては、「きちんと監視はしていく。それよりも自分で勉強スタイルを決め、自ら学ぶことを習慣づけてほしい。その目的で、わざわざお金を掛けて作る」と説明がありました。なるほど、学校側の意向はブレがないと感じます。
勉強とは何か?
以上、実際に見て驚いたインターでの勉強スタイルをご紹介いたしました。日本ではなかなか考えられない光景ですよね。もしかすると、アメリカなどの海外の学校では似た環境かもしれません。
学校とは、勉強をするところです。でもその環境は与えられるものではなく自ら作り出すべき。日々の行動からその教えを自然と身につけて欲しいという学校の考えに、とても感動しました。学校選びの際は参考にしてみてください。

ちなみに授業中にスナックは禁止!のようです。
補足:バカロレアについて
バカロレアは目指す学習者像として、次の10項目を提示しています。
①探求する人 ②心を開く人 ③知識のある人 ④思いやりのある人 ⑤考える人 ⑥挑戦する人 ⑦コミュニケーションができる人 ⑧バランスのとれた人 ⑨信念のある人 ⑩振り返りができる人
※国際バカロレア資格(IB)の詳細は、下記の文科省「IB教育推進コンソーシアム」のサイトが情報も多く、大変見やすいです。IB教育が気になる方は参考にしてくださいね。
コメント