アメリカで初めての子育て「寝かしつけの文化の違い」どう乗り切った?(前半)

フロリダ生活

私がアメリカ育児で一番苦労したのが、「寝かしつけ」でした。というのも、アメリカ式と日本式ではその方法が全く異なり、どちらを選択するのがいいか分からず途方に暮れていたのです。

精神的にとても苦しかったし今振り返っても苦い思い出です。

結果、私は日本式の添い寝を選択し、今現在もずっと息子と一緒に寝ています。

海外で子育てを頑張っている駐妻さんも、もしかすると同じく苦しんでいるかもしれません。寝かしつけの文化の差って大きいですよね?でも、自分の思うようにしていいんですよ。本日はそんな私の体験談をお伝えします。

アメリカと日本の寝かしつけの違い

アメリカ式寝かしつけとは?

海外の映画なんかで、子供部屋のベッドに子供を寝かし、”Sweet dreams!” なんて言って、親は電気を消して部屋を出てパタンとドアを閉める。残された子供は一人で眠りにつく。というシーンを見たことはありませんか?

アメリカを始め欧米の多くの国では、子供は赤ちゃんの時から一人部屋を与えられ、朝まで一人で寝ます。

つまり、親の「寝かしつける」というアクションがありません。寝る前の読み聞かせが終わればその日の育児は終了!です。親も子供も独立した時間を過ごし眠りにつき、例え夜中に目が覚めたとしても、子供は自力で再び眠るのが良しとされているのがアメリカ式寝かしつけです。

日本式寝かしつけとは?

日本では子供が眠りにつくまで親が側にいて、子守歌を歌ったり、お話をしたり、寝たふりをしたりするのが一般的ですよね。小学校にあがっても親と子供が同室で寝ることは普通で、家族みんなで川の字で寝るのが親も子供も安心で安らぐ方法です。

一方で、特に赤ちゃんや幼児期はお母さんのおっぱいがないと寝れない、夜中に目が覚めて姿が見えないと泣く、探すために起きてくる、など親側の睡眠不足や体力消耗など負担が大きくかかるところがあります。

そんな代償と引き換えに、子供の寝顔をいつまでも見たいと願うパパさんママさんも多いのではないでしょうか。

アメリカで初めての子育て:寝かしつけ

そんな大きな文化の差がある「寝かしつけ」ですが、どちらが正しい、間違っている、はないです。それぞれの家庭、親子で最適だと思う方法でやればいいだけことです。

しかし私の場合は「初めての子育てをアメリカで経験する」という環境のせいか、中途半端に両方のスタイルを取り入れてしまったことで、何をどうしていいか分からず精神的に何度も追い込まれました。

どんな経緯をたどったか、順に振り返ってみたいと思います。

生後3か月:生活リズムが整う

生活リズムが整います。朝は7時にカーテンを開けてしっかり起床。朝寝、昼寝、夕寝のあと、夜の9時ごろに寝たら、夜中に1回、朝方に1回授乳、そしてまた朝7時に起きる、がルーティンになりました。

「寝かしつけ」については、昼寝は抱っこ紐やベビーカー、バウンサーで寝ることが多かったです。

夜は授乳後ベッドにコロンとさせ私も横になり、添い寝でトントンしたり、息を吹きかけたり、ちょっと揺らしてみると割とすんなり寝てくれていた息子。たまに寝ぐずりするときは、抱っこユラユラやバウンサーでしっかり寝かしてからベッドへ移動。おしゃぶりも好きだったのでよく吸わせてました。まだ体重も軽いし、まぁ最悪抱っこで寝ればいいや!という感じでした。

夜中に起きたら授乳して、息子はおっぱいを吸ったまま入眠、私も座ったまま寝落ち・・。初めての子育てでよく分からず、先のことはよく考えてませんでした。

生後4か月:夜泣きが始まる

それまで割と順調に見えた夜の睡眠が変わってきます。夜9時に寝た後、2~3時間ごとに何度も起きるようになり、泣いて泣いて泣きまくる。授乳の時間じゃなくてもおっぱいだと寝てくれるので、もう泣いたらおっぱい、が普通になってくる。日本の母親に相談したら、添い乳したらいいよ!赤ちゃんはおっぱいが一番!と。

でも自分で色々調べてみて、この時初めて「おっぱい=入眠」が夜泣きの原因になり得ると知ります。ママへの依存度が高くなり、おっぱい無しでは寝れなくなる、と。

そしてちょうどこの頃ベビークラスへ通うようになり、アメリカ人のママ友ができました。するとみんな、ネントレの話題でいっぱい!え、もうトレーニングするの?と驚きましたが、生後4か月ですでに一人部屋で一人で入眠できる赤ちゃんもたくさんいて、私もそうするべきなの??と揺れ始めました。

生後5か月:授乳での入眠をやめる、夜間授乳をやめる

5か月検診でかかりつけドクターに相談したところ、おっぱいでの寝かしつけと添い寝は早くやめた方がいいときっぱり言われ、目が覚める思いでした。ネントレは4~7か月ぐらいでスタートするのが良く、8か月を超えると本当に難しくなる、とのこと。夜中に目が覚めるのはお腹が空いているからではない、もう朝まで授乳しなくていい、とも言われました。

うーん、どうしよう。確かに「おっぱい=入眠」は断ち切りたい。ネット上で見つけた様々な言葉。寝かしつけ or Cry it out、添い寝 or 一人部屋、夜泣き、サイレントベビー、アタッチメント…。習慣の違い、文化の違い、情報がありすぎて毎日夫と議論を重ねます。とはいえ、夫には私がこんなにも寝かしつけに必死になる気持ちが伝わらず、余計にイライラ。

日本人ママ、アメリカ人ママによってもアドバイスが異なるし、訳が分からなくなる。ホルモンの影響もあり、寝かしつけのことを考えるだけで涙が出てきます。

そして出した結論は、授乳での入眠をやめる、夜間断乳、でも同室!朝まで10時間寝るのを目標にする!ということに。日本人の私からすると一人部屋はどうしても違和感があり、とにかくおっぱいと入眠を切り離せるように頑張ってみることにしました。おしゃぶりも同時にやめます。

そうして、ある日を境に突然おっぱいやおしゃぶりが貰えなくなった息子。当然、ギャン泣きです。寝れなくて悲しくて悔しくて鼻水ダラダラになりながら泣きまくる息子を、なんとか添い寝トントンだけで寝かせる日々。もう本当に辛かったです。

とにかく決めたらやり抜くのみ。ねんねのお供に肌ざわりのいいヌイグルミを探し、無限ループで子守歌をうたい、夫にも協力してもらってなんとか1か月経つ頃、ようやく落ち着いてきました。というのも、息子はおっぱいもおしゃぶりも貰えないので、ついに自分の指を口に入れることを発見し、指しゃぶりで寝るようになりました。

そのおかげで、夜9時に寝たら朝まで9~10時間は通しで寝れるようになりました!すごく楽になった!頑張ってくれた息子ありがとう。こうして1か月に及ぶ、ネントレ第一弾は終わりました。

ネントレ第一弾を終えた新ルーティン

読み聞かせ後、電気を消して一緒にベッドへ→息子は寝るモードになり指をチュッチュ吸う→息子寝る、私部屋を抜け出し一人時間→私の寝る時間になり、息子の横に潜り込んで一緒のベッドで寝る→朝7時まで一緒に寝続ける

(夜中に起きてたかもしれないけど、自分の指を吸って入眠していると思われる。少なくとも私は起こされない。)

できたー!良かったー!でも、、これで終わりではなかったのです。実はこの後、ネントレ第二弾を経て添い寝に戻すことになりました。

続きは次の記事をご覧ください!

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