我が家がアメリカ赴任を終え本帰国した時、息子は2歳半でした。知っている英単語も多く、リスニング(2歳児に向けて発せられた簡単な英語)もある程度はできている状態でした。帰国後の英語教育をどうするか、当時は色々と頭を悩ませていました。

せっかく覚え始めた英語、忘れない為にどうしよう..
インターは高いしな~。。
他にどんな方法があるかな?
お家で自分たちできる英語教育とは別に、英会話スクールや家庭教師、インターナショナルスクールなどプロによる英語指導を受けようと考えました。
日本の幼稚園に通いながら英会話スクールや家庭教師で英語を学ぶ(キープする)という選択肢もありながら、最終的に「インターナショナルスクール」を選んだ我が家ですが、それには理由があります。本日は、なぜ帰国後の英語教育に英会話スクールを選択しなかったのか、その理由について、当時の英会話スクールの体験レポートも織り交ぜながらお伝えしたいと思います。


帰任後の子供の英語教育のために、何をすれば良いか分からない
子供に英会話スクールを検討している
子供をインターに入れるか迷っている
2歳児向けの英会話スクールは、授業時間が短いものばかり
何故、帰国後の英語力キープ&向上の場として”インター”を選び、”英会話スクール”を選ばなかったのか。まずは、英語環境で過ごせる時間に圧倒的な差があった、からです。
色々と英会話スクールを調べましたが、2歳児だと、どこも40分の授業が週1回(多くて2回)、というプログラムばかりでした。日本で2歳で英語を始めるとなると、いきなりがっつり長時間、塾のように英語漬けになるというよりは、まずは英語に慣れるところから。短い授業の中で、少しでも英語を学ぶ楽しさを知るところから、という目的なので当然ですよね。
「週1回か~。足りるかな..」と思いましたが、HPを見るとネイティブの先生による工夫のされた授業内容で楽しそう!ということで、息子と無料体験に参加しました。
無料体験1軒目
1軒目は、大手の英会話スクール。親の私も一緒に参加するクラスで、40分の間、ネイティブ先生による歌、体を動かしながら英単語の発声練習、フラッシュカードを使ってボキャブラリー強化などとても充実していました。肝心の息子は初めての環境に照れてほとんど私の後ろに隠れていましたが、最後に"what color is this ball?"と問われた時には"Blue"と答え、先生にも褒めて頂きました・・汗
一緒に参加していたのは、同じく2歳の日本人2名でした。1歳の時から通っているようで、歌などは覚えて英語で先生と一緒に歌っていて可愛かったです。
無料体験2軒目
2軒目は、地元にある個人でされている英会話スクールです。学童も兼ねているので、スクール内には小学生もたくさんいました。日本人以外の生徒さんは見かけませんでした。
一応アメリカ帰りだと事情を説明すると、4~5歳のクラスに入ってみよう、とのこと。親は一緒に入れないので窓から観察していました。先生の指示で、顔や動物を描いたり(そもそも息子はまだ絵が描けない..)、他のお友達に何を描いたのか簡単に質問したりしながら英語を学んでいます。それまで息子とは母子分離をしたことがなかったので心配でハラハラしましたが、絵は描けなくても先生の質問には意外にきちんと答えられていました。
英会話スクールだけでは不十分
1軒目も2軒目も同じことを言われたのですが、この年齢(2歳)で英会話スクールを週1~2回だけ受けても、今の英語力はキープできない、残念ながら今できている英語はすぐに忘れてしまう、とのことでした。
そもそも、語学というのは、聞く・話すに加え、読む・書くができるようになると忘れにくいみたいです。6歳ぐらいまで海外で暮らし、少しでもアルファベットで単語が読めたり書けたりすれば、英会話スクールで英語力キープ、というのも選択肢になると思います。
我が家は、息子はまだ読み書きできませんでしたし、私も夫も普通の日本人。日本に戻れば生のネイティブ英語を耳にする機会はほぼありません。週1回40分の英会話スクール、しかもその中で「息子が実際に英語を発する機会」というのはもっと少なくなる。。「足りないよな~。絶対忘れる」と確信しました。
ならば、家庭教師でマンツーマンで英語を教わるのはどうだろうと思いました。マンツーなら自由度は高いですし、もっと頻度を増やし、みっちり英語を練習できる環境になるのでは、と考えました。しかし、「んーやっぱり違うか」という答えに行きつきます。その理由は次になります。
英会話スクールにはない、他国の子と触れる機会を作りたい
英会話スクールや家庭教師から「英語を学ぶ」ことはできると思うのですが、そこにその他外国から来ている同年齢の生徒さんがいない、というのが引っ掛かりました。
というのも、私と夫は、「世界には沢山の国があって、色んな肌の色、言葉がある。そんなことを自然に感じられる環境で、自分と違う人も受け入れられる心を持ってほしい。そして自然に英語を共通語として習得できればいいなぁ」という思いを夫婦共通で持っています。アメリカ生活で自分たちが体験したことがまさにその通りのことで、人生をとても豊かにしてくれたからです。
そうなると、日本人向けに用意されている英会話スクールや、他にお友達が作れない家庭教師、というのはやはり選択肢から外れることになりました。
スクール選びより重要。英語を学ぶ「目的」は何かを考える
そうなると、もう一番大事なのは何か見えてきますよね。そう、「英語ができる」をゴールにするのではなく、その先に何を目指しているか、ということになります。
息子に英語を忘れてほしくない、とさんざん考えましたが、別に忘れたっていいんです。というか、日本に住むのだから仕方のないことです。本当に英語が好きなら、また自分で勉強するだろうし、将来留学や海外赴任の可能性だってある。本人次第でいくらでも取り返せます。
「帰任後英語を忘れてしまうのは仕方ない」と割り切ったうえで、どんな人生を歩んでいってほしいか、それ次第だと思います。
我が家の場合は、世界に視野を広げた環境に身を置きながら、グローバルに生きたい。できればまた海外に住みたいというのが家族共通の思いです。
まだ、そんな先のことまで決めていない、よく分からない、という方も多いと思います。でも取り急ぎ帰国後の子供の教育に関しては早く決めないと、、とお考えかと。そういった方は、まずは色々試して、人に聞いてみることをお勧めします。私も実際に英会話スクールに見学にいったことで、自分たちの理想がはっきりしました。子供の教育はとても責任がありますし、大きな決断になることもあるので、できるだけ調べてみるのがいいですよ。
未就学児の場合、基本的には本帰国後英語を忘れてしまうもの、と捉える
英会話スクールは授業時間が短いため、海外生活で習得した英語力維持という意味での効果は薄い
英語ができるをゴールにせず、その後のライフプランを立てるのが大切
参考になれば幸いです。
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